ヴェネチア 4.2-6.2.2011

 夫と2人でヴェネチアに2月4日から6日まで2泊3日旅行。病み上がりで咳もひどいし異常に疲れやすいので、ちょこちょこ休憩を取りながらだったけれど、旅行までに何とか回復して本当に良かった。ホテルはヴェネチア本島ではなく、映画祭のあるリド島に。本島まで水上バスで20分くらい。シーズンオフと言うこともあって料金は繁忙期の半額くらい。本島よりも随分リーズナブルに泊まることができた。本島に泊まれば水上バスに乗らなくても観光はできたけれど、浮いたお金で72時間券を買っておつりが来るくらいだったし、水上バスから見える景色もまた美しい。のんびりと朝のリド島内を散歩してビーチに行ったりと楽しめた。安く泊まれる時期ならばリド島に泊まるのはおススメだと思う。
 ヴェネチアの街は迷路のようで、ガイドブックを見ながらもなかなかお店にたどり着けなくてぐるぐる歩き回ったけれど、それもまた楽しく。食事はほとんどオステリアと呼ばれる大衆的な居酒屋のような所で取ることに。出発前から楽しみにしていたイタリア料理は美味しかった!リーズナブルなハウスワインを頼んでもとても美味しい。弱発泡性の白ワインが特に私の好みだった。お隣の国なのにまったく違う食文化だ(オーストリアもワインは美味しいけれど)。やはり魚貝が身近な食材であることが大きな要因だろうか。滞在初日はサン・マルコ広場付近を散策。

 2日目には新鮮な魚のならぶ魚市場へ。見物だけの旅行者もいるだろうけれど、実際に買っているお客さんも多く、活気がある。

 旅行中毎日1度は食べた鰯の酢漬け。実はたくさんオリーブオイルが使ってあって高カロリーらしいが、食べるとさっぱりしていて実に美味(危険)。

 パスタも勿論美味。

 旅行後しばらくはイタリア料理の本を探して、何とか再現できないかと試行錯誤してはいるが…
 
 ヴェネチアの迷路のような小路のいたるところにバーカロ(一杯立ち呑み屋のようなもの)があって、夜には老若男女が店先の路地でグラスを片手に人だかりを作っていた。そこの常連さんたちとの会話を楽しみに地元の人たちが飲みにくるらしい。私たちも少し気後れしつつも夜はバーカロに入り、地元の人の真似をしてみる。フラゴリーノというお酒を赤と白両方飲めて大満足。一般には販売を禁止されているお酒らしく、メニューには載っていない。注文するとカウンターの奥からラベルのないボトルが出てきた。香りも味もワインより甘く、少しアルコールは低い感じ。とても飲みやすい。
 …ここまで書くと飲んでばかりの旅行のようだけれど、病み上がりなので勿論量は控えめに味見程度だったのが残念。ヴェネチアは行く度に新しい発見がある、とリピーターの旅行者が多いと聞くけれど、私たちも是非もう一度訪れたいな。