はちろく(8/6)

 2年前までは、平和公園の中に勤め先がありました。 8時15分に鐘の音がスピーカーを通して流れてきます。 投下目標点であった相生橋を通りかかる頃にこの音色を聞いては、「今ここで原爆が落ちてきたら、私の前を歩いている男の人も、ベビーカーを押しているあの若いお母さんも、そしてもちろん自分も、一瞬にして死んじゃうんだな…」という想像を毎朝繰り返しながら出勤していました。 
 不思議なことに、毎年広島のこの日の天気は晴れが多く、雨が降っても式典前には上がったりすることが多いのだとか。 何か特別な意味があるのかもしれません。
 昨年と今年のはちろくは、広島から遠く離れた土地で迎えましたが、これからも平和を願う気持ちだけは大切にしたいものです。