ポーランドの食事

 ポーランド1日目の夕食で入ったお店は、地球の歩き方にも載っていたフォプスキ・ヤドウォChlopskie Jadlo(Sw. Agnieszki 1 / (012)421-8520 / http://www.chlopskiejadlo.pl/main.php)小作人の食べ物”と言う意味だそう。とってもかわいい内装で値段も安かったし、英語メニューもあり、ポーランド語が全然わからなくても何とかなった。もちろん食事もとても美味しかった!

 ↑こちらははちみつ酒miod。甘くて温かい。アルコール度数は正確にはわからないが、結構きついと思う。おかげで身体からようやく寒気が抜けたが、疲れのせいもあって、ふらふらに。

 ↑奥に見えるスープは発酵したライ麦で作るジューレックZreckというスープ。少し酸味があり、濃厚。とても美味しかった。あまりに気に入ったので、他のお店でも注文し、お土産にインスタントスープまで買ってしまったほど。手前にあるパンのすぐ隣にある付け合せは、なんとラードだった。マッシュポテトだと思って食べてびっくり。寒いところでは、カロリーの高いものを食べるんだなぁ。
 ↓こちらはピエロギPierogi。水餃子のようなもの。中身はひき肉・チーズ・野菜など色々あるらしいのだけれど、今回はお肉をチョイス。前菜として扱われるらしいけれど、結構なボリューム。野菜の方が、前菜としてはさっぱりして食べやすいかもしれない。
 
 そのほか、お米入りのロールキャベツのようなものも食べた。どう考えても食べすぎだと思うけど、このお店は本当に美味しかったので、後悔はしていない。

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 2日目の昼食は、バルBarと呼ばれるポーランドの大衆食堂へ。バル・ムレチュヌイBar Mleczny(vl.Grodzka43)では、カウンターで注文してお金を払い、席へ自分で運んで食べる。ここでは、英語のメニューはなかったので、かなりメニューを決めるのに手間取ったが、若い女性が英語で話しかけてくれて、メニューの内容などを教えてもらった。感謝。

 ↑ジューレックZreckとプラツキ・ジェムニァツァーネPlacki ziemniaczaneというポテトパンケーキにパプリカベースのソースをかけたもの。パンケーキ自体に塩味がついており、ソースも結構塩辛いが、美味しかった。これだけで3€もしないのだから、本当にお得。ウィーンの物価から考えると、羨ましい限りだ。

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 2日目の夕食は、ホテルの女性におススメのポーランド料理のレストランを聞いてみた。お店のカードを失くしてしまったので、残念ながら詳細なお店の情報がわからない(汗)。場所は、Szpitalnaという通りのスーパーマーケットの隣にあった。英語メニューあり。外国人だとわかると、接客もすべて流暢な英語。私たちのほかにも外国人の旅行客が来ていた。

 ↑バルシチBarszczと言う赤ビートを発酵させて作るスープとポーランドで好んで飲まれると言うジヴィエツZywiecというビール。写真ではわかりにくいけれど、スープは澄んだえんじ色で、味は甘辛い。

 ↑私はハンバーグのようなものを注文。やはり少々塩辛いが、美味。そしてすごいボリュームでお腹いっぱい。ハンバーグの上にかかっているソースにもハムやらソーセージがたっぷり入っている。たんぱく質の塊のような食事だ。

 ↑友だちの注文したチキン。何と揚げ衣はココナッツ。添えられていたソースは蜂蜜ベースだと思う。お菓子のような食事のような不思議な感じがまた美味しい。

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 3日目は13時すぎの電車に乗るため、ホテルで昼食を取って、何か軽食を買うことに。クラクフを出発する前に、少しでもまだ見ていないところを見ようと、当てもなく散歩。すると、なにやら人がたくさん店の前に並んでいる。甘いものを売っている店らしいが、店の入り口から大量ににお菓子がつめられた白い紙袋がこれまた大量に並んでいるのが見えた。

 開店時間前なのに、こんなに人が並んでいるなんて、すごい美味しいに違いない!と意気込んで列に加わり、購入。

 旅行から帰ってきた後、インターネットで調べたとことによると、これはポンチュキpaczkiというなんともかわいらしい名前の揚げドーナッツ。中にマーマレードが入っている。
 復活祭前の日曜を除いた40日間を四旬節(ヴィエルキポストWielki Post)といい、カトリックの教えでは、この四旬節の間は、節制の日々を送るべしとされている。この間は肉食や酒を控えるべし、ということらしい。私たちがクラクフを経つ日は、ちょうど「脂の木曜日Plusty czwartek」に当たっていて、その四旬節を前に心ゆくまで食べて騒ごうという日だったようだ。
 味は…うーん、夫も友だちも「ふつう」と。それにしても、おもしろい習慣だと思う。
 有名なポーランドウォッカが試せなかったのが唯一の心残り。酔いつぶれる自信があったので、自重しました。